小児歯科
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子供の虫歯の特徴
二つの大きな特徴
子供の虫歯(乳歯)には大きな特徴が二つあります。
虫歯の進行が早い自覚症状が弱い
乳歯の場合、数ヶ月で神経まで進むことがあります。
そのうち、神経が死んでしまい、神経が死ぬときはとても痛みます。
子供の歯は大人と違って一日で神経が死んでしまうので、痛んだ翌日には痛みが消えてしまいます。
それで治ったと勘違いしてしまうのです。
そのまま放置しておくと、死んだ神経の中で、細菌が繁殖して膿をためます。
次に生えてくる永久歯にも影響が出てきてしまいます。
お母さんが、毎日、お子様の口の中の状態をしっかりと確認して歯磨きをすることは、虫歯を早く発見するためにも、とても大事なことなのです。
歯磨きのチェックポイント~年齢別ケア~
お母さん、お子様のお口の中、観察してますか?
0歳から1歳
※乳歯が生えそろう前になります
・歯磨きをしてもらってから寝る習慣をつける
・授乳後や食後は湿らせたガーゼなどで歯と歯肉をふいてあげる
・哺乳瓶に砂糖を多く含んだ飲み物や酸性度の強い飲み物を入れないようにする
- 2歳から3歳
※まだ乳歯は生えそろっていません - ・子供に自分で歯磨きをさせる
注意点として最後は親が仕上げ磨きをしてあげること(これは8歳ごろまで続けるとよいです) - 4歳から5歳
※この年齢になると乳歯が生えそろっています -
・フッ素の塗布をすると虫歯に効果的です
・かかりつけの歯医者さんをみつけておきましょう
・歯磨きを習慣化させること。フッ素入りの歯磨き粉を使うとなおよいです。
・おやつを食べる時間を決めましょう(間食が多いと虫歯になりやすいです) - 6歳から9歳
※永久歯が生えはじめる時期です - ・正しいブラッシング方法を教える。 ・永久歯として生えかわった前歯(六歳臼歯)は噛み合わせを決める重要な歯なのですが 虫歯にかかりやすいので特に注意する必要があります ・シーラントを検討してみてもよいでしょう
- 9歳~11歳
※永久歯に生えかわる時期です - ・健康教育をしましょう(間食が虫歯につながりやすいこと、歯垢についての知識など) ・デンタルフロスを習慣化させましょう。歯磨きとセットで習慣させることでより効果的な虫歯予防ができます ・正しいブラッシングと力加減(ブラッシング圧)を教えてあげましょう
- 12~16歳
※永久歯が生えそろった後です - ・歯周病の知識であったり、健康ついて理解させ意識させましょう
・キシリトールガムを噛む習慣をつけさせましょう
フッ素で予防
フッ素を使って虫歯の進行を防ぎましょう!
フッ素を取り込んだ歯は脱灰作用に強い抵抗力を示すので、虫歯になりにくくなります。
フッ素には以下の特徴があります。
1.歯の再石灰化を促進する
2.酸に強い歯を作る
3.虫歯菌の繁殖を防ぐ
食後は口の中のPHが酸性に傾きます。唾液はそれを弱アルカリにもどしてくれる作用をもっているのですが、歯の間、根元には効果弱く、そのままでは、再石灰が起こりにくいのです。
そこで再石灰化時に重要な働きをしてくれるのがフッ素なのです。
※注意点:フッ素塗布は医師の指示のもとで行うようにしてください
突然、歯が痛み出したら
まずは、症状別診断
- 【なにもしていないのに、ズキズキ痛む】
- 歯肉の炎症で、このような痛みがでるケースがあります。周りの歯ぐきの炎症が進んでいるケースも可能性としてあります。
- 【歯ぐきの腫れ】
- 周りの歯ぐきの炎症が進んでいるケースが考えられます。歯槽膿漏で慢性の炎症があるケースもあります。
根元の奥の病巣が膿んでしまい歯ぐきが腫れることがあります。 - 【じわじわとした違和感をがある】
- 根元の奥の病巣があるケースが考えられます。歯ぐきの炎症があるかもしれません。
歯槽膿漏で慢性の炎症があるケースも考えられます。 - 【噛んだときに痛む】
- 歯ぐきの炎症、虫歯が原因となり根元に炎症が起こっているケースも考えられます。
歯茎に炎症が起きているかもしれません。
緊急時の対処法について (子供の歯が急に痛くなったら)
・まず痛みの原因となっている歯をみつけ、食べカスなどがある場合は取り除いてあげましょう。
・顔全体を冷やしましょう。
(冷却シートや冷やしたタオルなどが効果的です。)
・解熱剤や鎮痛剤を飲みましょう。
(小児用、もしくは小児用の数量制限などに気を付けてください。)
・温かいものを避けましょう。
(温まると痛みやすくなるので、お風呂やこたつなどは避けてください)
※上記の方法でも痛みが引かない場合や、顔全体が膨れ上がっている場合は、歯だけの問題
ではないことがありますので、救急病院にご相談してください。
※虫歯や歯ぐきの炎症をそのままにすると、どんどん進行していく恐れがあります。
早めの治療をおすすめします。特に慢性の炎症がある場合などは注意が必要です。